用語解説

ChatGPT・Gemini・Claude・Perplexity・Copilot の違い

主要な生成 AI 5 つを、ウェブを検索するか、根拠を示すか、どこの検索を使うかで比べました。当方の実測では、同じ質問でも AI によって自社の名前が挙がる割合が 56% から 76% まで違いました。使い分けと、企業が見るべき点を整理します。

この記事の要点

  • 5 つの AI は、ウェブを検索して根拠を示すかどうか、どこの検索を使うかで性格が分かれます
  • 同じ質問でも、AI によって名前が挙がる企業も順番も違います。1 つの AI の結果で全体を判断できません
  • 企業が見るべきなのは「どの AI が優れているか」ではなく、「見込み客が使う AI で、自社がどう答えられているか」です

主要な生成 AI は、何が違うのですか?

違いがいちばん表れるのは、答えの材料をどこから持ってくるかです。各社の公開情報をもとに整理すると、次のとおりです。

サービス提供元ウェブの検索根拠の示し方利用規模(各社の発表)
ChatGPTOpenAI必要に応じて自動で検索。手動でも指定できる引用と「情報源」の一覧週間 10 億人以上(2026 年 8 月)
GeminiGoogleGoogle の検索を使って答えることがある回答に参照元を示すことがある月間 9 億人以上(2026 年 5 月)
ClaudeAnthropicウェブ検索に対応(全プラン)検索を使った回答には引用を付ける—
PerplexityPerplexity原則として毎回検索する答えと一緒に引用元を並べる—
CopilotMicrosoftBing の検索を使う参照したサイトを引用として示す—

Google 検索の中の AI 機能(AI 概要・AI モード)は、対話型 AI とは別に使われています。AI 概要は月間 25 億人以上、AI モードは月間 10 億人以上の利用があると Google は発表しています(2026 年 5 月)。

同じ質問でも、AI によって答えは違いますか?

違います。当方は、同じ 25 問を 3 つの AI に 3 回ずつ投げて比べました。

Gemini 2.5 FlashClaude Sonnet 4.6GPT-4o mini
対象サービスの名前が挙がった割合(出現率)76.0%61.3%56.0%
対象サービスが最初に勧められた割合(1 位率)6.7%10.7%17.3%

いちばん名前が挙がる AI で、いちばん 1 位になりにくい、という逆転が起きていました。「AI で出ている」と言っても、どの AI の話かで意味が変わります。

この計測は、各社の AI を API で、ウェブ検索を使わない設定で呼び出したものです。各サービスのアプリや画面で、ウェブ検索を使って答える場合とは条件が違う点に注意してください。

使い分けるなら、どう選べばいいですか?

利用者として使う場合の目安は次のとおりです。

やりたいこと向いている使い方理由
最新の情報を、出典つきで調べたい検索をする AI(Perplexity、ChatGPT の検索、Google の AI モードなど)根拠のページを開いて確かめられる
文章の下書き、要約、言い換えどの対話型 AI でも検索の有無はあまり関係しない
Google の検索結果とあわせて見たいGoogle の AI 概要・AI モード通常の検索と同じ画面で使える
社内の資料やメールと組み合わせたい業務向けのプラン(各社)管理機能や、学習に使わない設定がある

どの AI でも、答えが誤っていることはあります。OpenAI も、検索結果や引用は不完全だったり古かったりする場合があるので、引用元を開いて確かめるよう案内しています。

企業から見ると、どの AI を気にすればいいですか?

見込み客が実際に使っている AI です。業種や顧客層によって違うので、最初は幅広く測って差を見るのが確実です。

見ること理由
検索をする AI を最低 1 つ入れる根拠のサイトが分かり、打ち手の手がかりになる(検索しない AI からは、引用元を取得できない)
Google の AI 概要と AI モードは分けて見る同じ Google でも、表示される場面と仕組みが違う
AI ごとの結果を平均しない上の表のように、平均すると「どの AI で負けているか」が消える

AI の型ごとに効く打ち手が違う点は ChatGPT・Gemini で LLMO の打ち手は違うのか に、各サービスの詳しい説明は ChatGPT 検索とは・Perplexity とは にまとめました。

主張根拠の強さ根拠
同じ質問でも、AI によって名前が挙がる割合は大きく違う◎ 実証当方の実測(1 分野・1 日)
どの AI でも、答えには誤りが含まれうる◎ 実証各社の公式の案内
ある AI で挙がる企業は、他の AI でも挙がる✕ 否定されつつある当方の実測で、出現率と 1 位率の並びが AI ごとに逆転

根拠の強さは、◎ 実証(当方の実測、または複数の独立した調査が同じ結論)/○ 有力/△ 仮説/✕ 否定されつつある、の 4 段階で示しています。

※ 各サービスの機能と利用規模は、記載した時点の各社の公開情報にもとづくもので、変更されることがあります。

よくある質問

いちばん正確な AI はどれですか?

一律には決められません。質問の分野や、ウェブを検索するかどうかで結果が変わります。正確さが大事な調べものは、根拠のページを示す使い方を選び、引用元を開いて確かめてください。

無料版と有料版で、答えは変わりますか?

使えるモデルや機能、利用の上限が変わるため、答えも変わりえます。企業の見え方を測るときは、プランやログイン状態をそろえ、毎回記録してください。

自社の名前が挙がるかは、どの AI から確かめればいいですか?

引用元が表示される検索型の AI から始めるのが手軽です。挙がらなかったとき、どのサイトを根拠にしていたかまで確かめられるためです。手順は LLMO 計測の方法:AI 検索での見え方を無料で測る にまとめました。

計測条件と免責

本ページに記載した数値は、明記した計測条件(エンジン・モデル・反復回数・実施日)のもとで観測された結果です。 生成 AI の回答は継続的に変動するため、同じ条件で再計測しても同一の結果になるとは限らず、将来の結果を保証するものではありません。 また本ページは、特定の施策によって出現率・順位が向上することを保証するものではありません。

法規制に関する記述は、公表されている運用基準にもとづく一般的な整理であり、法的助言ではありません。個別の判断は専門家にご確認ください。

本ページに登場する計測対象・競合は、特に断りのない限り社名を伏せています。特定の企業・サービスを推奨または批判する意図はありません。