用語解説

AI 検索の用語集:LLMO・AIO・GEO など 20 語

LLMO・AIO・GEO・AEO はほぼ同じものを指しますが、AIO は Google の AI 概要の略としても使われます。企業の担当者が会議や提案書で迷わないように、AI 検索でよく出る 20 語を、誤解しやすい点とあわせて整理します。

この記事の要点

  • LLMO・AIO・GEO・AEO は、生まれた場所と使う人が違うだけで、ほぼ同じものを指します。ただし「AIO」は Google の AI 概要の略として使われることもあります
  • AI の答えの仕組みでは「検索連動型」と「学習知識型」、測るときは「非指名の質問」「出現率」「圏外」を正しく使い分けることが大切です
  • 社内では「どの AI の、どんな質問で、何回中何回か」まで言うと、話がすれ違いません

LLMO・AIO・GEO・AEO は、何が違うのですか?

中身はほぼ同じです。違うのは、主にどこで生まれ、誰が使っているかです。

用語何の略かよく使われる場面誤解しやすい点
1. LLMOLarge Language Model Optimization国内の支援会社・記事—
2. AIOAI Optimization国内の支援会社・記事Google の「AI Overviews(AI 概要)」の略として使う人もいる
3. GEOGenerative Engine Optimization海外・研究の文脈(2023 年の研究論文で使われた)—
4. AEOAnswer Engine Optimization音声検索や検索の回答枠の頃からの言葉生成 AI 以前の「答えを返す検索」も含む

提案書でどの言葉が使われていても、中身を確かめれば十分です。「AIO 対策」と言われたら、AI 全般の話か、Google の AI 概要だけの話かを確かめてください。4 つの違いの詳細は LLMO とは?AIO・GEO・SEO との違いを整理 にまとめています。

Google の AI 概要と AI モードは、同じものですか?

別のものです。片方の結果で、もう片方を語ることはできません。

用語意味誤解しやすい点
5. AI 概要(AI Overviews)Google の検索結果の上に、自動で表示される AI の要約。試験提供の頃は SGE と呼ばれていたすべての検索で表示されるわけではない。出ない日・出ない質問がある
6. AI モードGoogle 検索の中で、利用者が自分で切り替えて使う対話型の画面AI 概要とは別の仕組み。結果も別に測る

それぞれの詳しい説明は Google の AI 概要とは と Google の AI モードとは にあります。

AI の答えの仕組みを表す言葉には、何がありますか?

5 つ押さえておけば、提案書や報告書はたいてい読めます。

用語意味誤解しやすい点
7. 検索連動型と学習知識型その場で Web を検索して読んだページをもとに答える型と、学習した知識だけで答える型学習知識型は根拠のページを示せない。同じサービスでも設定で型が変わる
8. 引用元(根拠のページ)検索連動型の AI が、答えの根拠として示したページ引用元に入っていても、答えの中で推薦されるとは限らない
9. ハルシネーションAI が、事実と違うことをもっともらしく答えること会社の料金・所在地・終了したサービスでも起こる
10. ゆらぎ同じ質問でも、聞くたびに答えが変わること不具合ではなく仕組みとして起こる。1 回で判断しない
11. カットオフ学習知識型の AI が学習した情報の締め切りそれより新しい情報は、学習知識型の答えに出ない

型の違いが打ち手にどう効くかは ChatGPT・Gemini で LLMO の打ち手は違うのか で整理しています。

測るときには、どんな言葉を使いますか?

いちばん大事なのは「非指名」です。AI 検索の話がかみ合わない場面の多くは、指名と非指名が混ざっていることから起きます。

用語意味誤解しやすい点
12. 指名・非指名の質問質問に社名が入っているのが指名、入っていないのが非指名指名で聞けば、どの会社でも名前は出る
13. 出現率(SOV)非指名の質問を何回か聞いて、自社の名前が出た割合答えが取れなかった回は母数に入れない。「何回中何回」を添える
14. 1 位率自社が最初に挙がった割合出現率が同じでも、1 位率は大きく違うことがある
15. 圏外他社の名前は挙がったのに、自社は挙がらなかった状態「どの会社も挙がらなかった」「答えが取れなかった」とは別に記録する

指標の計算式は 出現率(SOV)とは:平均順位・1 位率との違い にあります。

AI が読む場所や、サイト・法律に関わる言葉には、何がありますか?

5 つです。特に llms.txt とステルスマーケティング規制は、誤った説明が広まりやすい言葉です。

用語意味誤解しやすい点
16. 比較メディア「◯◯のおすすめ 15 選」のように、複数の会社や製品を並べて比べる第三者のサイト当方の実測では、「おすすめは?」の根拠の大半がこの種のページだった
17. ゼロクリック検索結果や AI の答えだけで用が済み、サイトを訪れないことクリックが減っても、答えで名前が挙がれば認知にはつながる
18. AI のクローラAI の会社がページを読みに来るプログラム。学習用と検索用を分けている会社がある検索用を拒否すると、その AI の検索の答えに自社のページが使われにくくなる
19. llms.txtAI 向けにサイトの案内を置くという提案のファイル置けば AI に読まれやすくなる、という根拠は見つかっていない
20. ステルスマーケティング規制広告であることを隠した表示を禁じる規制(景品表示法・2023 年 10 月〜)口コミの依頼や比較記事への掲載も、やり方しだいで対象になる

llms.txt については llms.txt に効果はあるのか、クローラについては AI クローラと robots.txt:最初に確認すること、口コミについては 口コミを増やす LLMO 施策と、ステマ規制 で詳しく扱っています。

用語の説明の中で触れた主張を、根拠の強さとあわせて整理します。

主張根拠の強さ根拠
「おすすめは?」の根拠の大半は、比較メディアなど第三者のページ◎ 実証当方の実測(士業の計測と、4 分野の計測。AI の根拠を分類した記事)
引用元に入っていても、推薦されるとは限らない◎ 実証当方の実測(引用はされるのに推薦されない)
学習知識型の AI は、根拠のページを示さない◎ 実証当方の実測(検索しない AI の計測)
llms.txt を置けば AI に読まれやすくなる✕ 否定されつつある大規模な調査でほとんど読まれていない。Google も検索には不要と明記

根拠の強さは、◎ 実証(当方の実測、または複数の独立した調査が同じ結論)/○ 有力/△ 仮説/✕ 否定されつつある、の 4 段階で示しています。

社内で言葉をそろえるには、どうすればいいですか?

あいまいな言い方を、3 つの具体的な言い方に置き換えます。

あいまいな言い方置き換えた言い方例
「AI 対策」どの AI の、どんな質問の答えの話か「Perplexity で、社名を入れない『おすすめは?』の答え」
「AI に出ている」何回中何回か「3 回中 2 回。1 位は 1 回」
「AIO」AI 全般か、Google の AI 概要か「Google の AI 概要での表示のこと」

※ 用語の意味は記事の公開時点の一般的な使われ方にもとづきます。

よくある質問

LLMO と AIO は、どちらの言葉を使えばいいですか?

社内や取引先で通じるほうで構いません。大切なのは、言葉より中身をそろえることです。「AIO」は Google の AI 概要の略と受け取る人もいるので、最初に「AI の回答全般の話です」と一言添えると誤解を防げます。

SEO の言葉は、もう使わなくなるのですか?

使い続けます。Google は、AI 概要や AI モードにも SEO の基本がそのまま当てはまると説明しています。AI 検索の言葉は、SEO の言葉に置き換わるのではなく、付け加わるものと考えてください。

用語の意味は、これからも変わりますか?

変わりうると考えています。分野が新しく、各社が独自の言葉を使っているためです。提案書や報告書で知らない言葉が出たら、「何を、どう数えたものか」を確かめるのが確実です。

計測条件と免責

本ページに記載した数値は、明記した計測条件(エンジン・モデル・反復回数・実施日)のもとで観測された結果です。 生成 AI の回答は継続的に変動するため、同じ条件で再計測しても同一の結果になるとは限らず、将来の結果を保証するものではありません。 また本ページは、特定の施策によって出現率・順位が向上することを保証するものではありません。

法規制に関する記述は、公表されている運用基準にもとづく一般的な整理であり、法的助言ではありません。個別の判断は専門家にご確認ください。

本ページに登場する計測対象・競合は、特に断りのない限り社名を伏せています。特定の企業・サービスを推奨または批判する意図はありません。