この記事の要点
- LLMO・AIO・GEO・AEO は、生まれた場所と使う人が違うだけで、ほぼ同じものを指します。ただし「AIO」は Google の AI 概要の略として使われることもあります
- AI の答えの仕組みでは「検索連動型」と「学習知識型」、測るときは「非指名の質問」「出現率」「圏外」を正しく使い分けることが大切です
- 社内では「どの AI の、どんな質問で、何回中何回か」まで言うと、話がすれ違いません
LLMO・AIO・GEO・AEO は、何が違うのですか?
中身はほぼ同じです。違うのは、主にどこで生まれ、誰が使っているかです。
| 用語 | 何の略か | よく使われる場面 | 誤解しやすい点 |
|---|---|---|---|
| 1. LLMO | Large Language Model Optimization | 国内の支援会社・記事 | — |
| 2. AIO | AI Optimization | 国内の支援会社・記事 | Google の「AI Overviews(AI 概要)」の略として使う人もいる |
| 3. GEO | Generative Engine Optimization | 海外・研究の文脈(2023 年の研究論文で使われた) | — |
| 4. AEO | Answer Engine Optimization | 音声検索や検索の回答枠の頃からの言葉 | 生成 AI 以前の「答えを返す検索」も含む |
提案書でどの言葉が使われていても、中身を確かめれば十分です。「AIO 対策」と言われたら、AI 全般の話か、Google の AI 概要だけの話かを確かめてください。4 つの違いの詳細は LLMO とは?AIO・GEO・SEO との違いを整理 にまとめています。
Google の AI 概要と AI モードは、同じものですか?
別のものです。片方の結果で、もう片方を語ることはできません。
| 用語 | 意味 | 誤解しやすい点 |
|---|---|---|
| 5. AI 概要(AI Overviews) | Google の検索結果の上に、自動で表示される AI の要約。試験提供の頃は SGE と呼ばれていた | すべての検索で表示されるわけではない。出ない日・出ない質問がある |
| 6. AI モード | Google 検索の中で、利用者が自分で切り替えて使う対話型の画面 | AI 概要とは別の仕組み。結果も別に測る |
それぞれの詳しい説明は Google の AI 概要とは と Google の AI モードとは にあります。
AI の答えの仕組みを表す言葉には、何がありますか?
5 つ押さえておけば、提案書や報告書はたいてい読めます。
| 用語 | 意味 | 誤解しやすい点 |
|---|---|---|
| 7. 検索連動型と学習知識型 | その場で Web を検索して読んだページをもとに答える型と、学習した知識だけで答える型 | 学習知識型は根拠のページを示せない。同じサービスでも設定で型が変わる |
| 8. 引用元(根拠のページ) | 検索連動型の AI が、答えの根拠として示したページ | 引用元に入っていても、答えの中で推薦されるとは限らない |
| 9. ハルシネーション | AI が、事実と違うことをもっともらしく答えること | 会社の料金・所在地・終了したサービスでも起こる |
| 10. ゆらぎ | 同じ質問でも、聞くたびに答えが変わること | 不具合ではなく仕組みとして起こる。1 回で判断しない |
| 11. カットオフ | 学習知識型の AI が学習した情報の締め切り | それより新しい情報は、学習知識型の答えに出ない |
型の違いが打ち手にどう効くかは ChatGPT・Gemini で LLMO の打ち手は違うのか で整理しています。
測るときには、どんな言葉を使いますか?
いちばん大事なのは「非指名」です。AI 検索の話がかみ合わない場面の多くは、指名と非指名が混ざっていることから起きます。
| 用語 | 意味 | 誤解しやすい点 |
|---|---|---|
| 12. 指名・非指名の質問 | 質問に社名が入っているのが指名、入っていないのが非指名 | 指名で聞けば、どの会社でも名前は出る |
| 13. 出現率(SOV) | 非指名の質問を何回か聞いて、自社の名前が出た割合 | 答えが取れなかった回は母数に入れない。「何回中何回」を添える |
| 14. 1 位率 | 自社が最初に挙がった割合 | 出現率が同じでも、1 位率は大きく違うことがある |
| 15. 圏外 | 他社の名前は挙がったのに、自社は挙がらなかった状態 | 「どの会社も挙がらなかった」「答えが取れなかった」とは別に記録する |
指標の計算式は 出現率(SOV)とは:平均順位・1 位率との違い にあります。
AI が読む場所や、サイト・法律に関わる言葉には、何がありますか?
5 つです。特に llms.txt とステルスマーケティング規制は、誤った説明が広まりやすい言葉です。
| 用語 | 意味 | 誤解しやすい点 |
|---|---|---|
| 16. 比較メディア | 「◯◯のおすすめ 15 選」のように、複数の会社や製品を並べて比べる第三者のサイト | 当方の実測では、「おすすめは?」の根拠の大半がこの種のページだった |
| 17. ゼロクリック | 検索結果や AI の答えだけで用が済み、サイトを訪れないこと | クリックが減っても、答えで名前が挙がれば認知にはつながる |
| 18. AI のクローラ | AI の会社がページを読みに来るプログラム。学習用と検索用を分けている会社がある | 検索用を拒否すると、その AI の検索の答えに自社のページが使われにくくなる |
| 19. llms.txt | AI 向けにサイトの案内を置くという提案のファイル | 置けば AI に読まれやすくなる、という根拠は見つかっていない |
| 20. ステルスマーケティング規制 | 広告であることを隠した表示を禁じる規制(景品表示法・2023 年 10 月〜) | 口コミの依頼や比較記事への掲載も、やり方しだいで対象になる |
llms.txt については llms.txt に効果はあるのか、クローラについては AI クローラと robots.txt:最初に確認すること、口コミについては 口コミを増やす LLMO 施策と、ステマ規制 で詳しく扱っています。
用語の説明の中で触れた主張を、根拠の強さとあわせて整理します。
| 主張 | 根拠の強さ | 根拠 |
|---|---|---|
| 「おすすめは?」の根拠の大半は、比較メディアなど第三者のページ | ◎ 実証 | 当方の実測(士業の計測と、4 分野の計測。AI の根拠を分類した記事) |
| 引用元に入っていても、推薦されるとは限らない | ◎ 実証 | 当方の実測(引用はされるのに推薦されない) |
| 学習知識型の AI は、根拠のページを示さない | ◎ 実証 | 当方の実測(検索しない AI の計測) |
| llms.txt を置けば AI に読まれやすくなる | ✕ 否定されつつある | 大規模な調査でほとんど読まれていない。Google も検索には不要と明記 |
根拠の強さは、◎ 実証(当方の実測、または複数の独立した調査が同じ結論)/○ 有力/△ 仮説/✕ 否定されつつある、の 4 段階で示しています。
社内で言葉をそろえるには、どうすればいいですか?
あいまいな言い方を、3 つの具体的な言い方に置き換えます。
| あいまいな言い方 | 置き換えた言い方 | 例 |
|---|---|---|
| 「AI 対策」 | どの AI の、どんな質問の答えの話か | 「Perplexity で、社名を入れない『おすすめは?』の答え」 |
| 「AI に出ている」 | 何回中何回か | 「3 回中 2 回。1 位は 1 回」 |
| 「AIO」 | AI 全般か、Google の AI 概要か | 「Google の AI 概要での表示のこと」 |
※ 用語の意味は記事の公開時点の一般的な使われ方にもとづきます。