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就活生は AI に相談している:採用担当が確かめたいこと

2027 年卒の就活生の 84.9% が就職活動で AI を使い、47.6% が AI に就職活動の相談をしたことがあると答えました(マイナビ・2026 年)。候補者が AI に会社のことを聞いたとき、自社がどう答えられるかを確かめる手順を整理します。

この記事の要点

  • 就活生の AI の利用は当たり前になりました。エントリーシートの推敲が中心ですが、半数近くが就職活動の相談もしています
  • 候補者が「◯◯業界でおすすめの会社は?」「◯◯社の働き方は?」と AI に聞いたとき、自社がどう答えられるかは、採用ページの外の情報にも左右されます
  • 確かめ方は、社名を含まない質問と、社名を含む質問を分けて、3 回ずつ投げて記録することです

就活生は、どのくらい AI を使っているのですか?

マイナビが 2026 年 5 月に公表した調査の結果は次のとおりです。

項目内容
調査マイナビ「2027 年卒 大学生キャリア意向調査 4 月<就活生の AI 利用について>」
対象・時期2027 年 3 月卒業見込みの大学生・大学院生 1,258 人(2026 年 4 月 25〜30 日)
見たもの結果
就職活動で AI を利用した84.9%
使い方:エントリーシートの推敲71.8%
使い方:面接対策38.4%
AI に就職活動の相談をしたことがある47.6%

AI の使い方の中心は文章の推敲ですが、半数近くが就職活動そのものを AI に相談しています。相談の中身まではこの調査から分かりませんが、業界や会社の選び方を聞く場面があっても不思議ではありません。

候補者が AI に聞いたとき、何が起きるのですか?

採用の場面でも、質問は 2 つに分かれます。

質問の型例分かること
社名を含まない(非指名)「◯◯業界で若手が成長できる会社は?」「◯◯市で働きやすい IT 企業は?」候補として自社が挙がるか
社名を含む(指名)「(自社)の働き方は?」「(自社)の評判は?」自社がどう説明されるか。誤りや古い情報がないか

AI の答えは、同じ質問でも回ごとに変わります。当方の実測(採用ではなく、事業者を探す質問)では、同じ質問への扱いが 3 回で「圏外 → 1 位 → 1 位」と変わりました。

回対象社の扱い
1 回目圏外
2 回目1 位
3 回目1 位

1 回だけ聞いて「うちは出ない」「うちは出る」と決めずに、同じ質問を 3 回投げて数えてください(AI の回答は毎回違う?同じ質問を 3 回投げた実測)。

採用担当は、何を確かめればいいですか?

手順やること
1候補者が打ちそうな質問を、社名を含まないもの 5 本、含むもの 3 本つくる。実際に面接で聞いた「就活でどう調べたか」を参考にする
2ログアウトした状態で、複数の AI に同じ文面のまま 3 回ずつ投げる
3答えを原文のまま保存し、自社が挙がったか、説明に誤りや古い情報がないかを記録する
4検索をする AI では、根拠として示されたページを書き出す(求人サイト、口コミサイト、ニュース、自社の採用ページなど)
5誤りや古い情報の出どころを特定し、自社の採用ページと、求人の掲載先の情報をそろえる

採用ページには、勤務地、仕事内容、制度、選考の流れなどの事実を、日付とともに正確に書いておくことが基本です。誤りの直し方は AI が自社について間違ったことを答えるとき に、質問の作り方は LLMO のプロンプト設計 にまとめました。

口コミサイトの評価を操作しようとしたり、社員に投稿を依頼したりすることは、各サイトの規約に反するおそれがあり、信頼も損ないます。まず実態の改善と、事実の発信を優先してください。

主張根拠の強さ根拠
就活生の大半が、就職活動で AI を使っている◎ 実証マイナビの調査(2026 年)
就活生の半数近くが、AI に就職活動の相談をしている◎ 実証同上(47.6%)
就活生は、AI の答えで応募先の候補を絞っている△ 仮説相談の中身を示す公開データは見当たらない
AI の答えは、同じ質問でも回ごとに変わる◎ 実証当方の実測

根拠の強さは、◎ 実証(当方の実測、または複数の独立した調査が同じ結論)/○ 有力/△ 仮説/✕ 否定されつつある、の 4 段階で示しています。

※ 外部の調査の内容は、記載した発表時点のものであり、当方が独自に検証したものではありません。

よくある質問

中途採用でも同じことが言えますか?

調べ方の基本は同じです。中途の候補者は、転職先の候補を比べる場面で、社名を含む質問(働き方、評判、年収の水準など)を投げることが多いと考えられます。社名を含む質問での説明の正確さを、特に確かめてください。

AI に自社の悪い評判が書かれていたら、どうすればいいですか?

まず根拠になっているページを特定します。書かれていることが事実なら、実態を改善することが先です。事実と違う場合は、掲載先の手続きに沿って訂正を依頼してください。

どのくらいの頻度で確かめればいいですか?

採用の広報を始める前と、主要な選考の時期の前に、同じ質問で確かめるのが実務的です。条件をそろえれば、前回との比較もできます。

計測条件と免責

本ページに記載した数値は、明記した計測条件(エンジン・モデル・反復回数・実施日)のもとで観測された結果です。 生成 AI の回答は継続的に変動するため、同じ条件で再計測しても同一の結果になるとは限らず、将来の結果を保証するものではありません。 また本ページは、特定の施策によって出現率・順位が向上することを保証するものではありません。

法規制に関する記述は、公表されている運用基準にもとづく一般的な整理であり、法的助言ではありません。個別の判断は専門家にご確認ください。

本ページに登場する計測対象・競合は、特に断りのない限り社名を伏せています。特定の企業・サービスを推奨または批判する意図はありません。