この記事の要点
- AI 検索対策が必要かどうかは、見込み客が「どこが良いか」を比べる段階で AI を使うかどうかで決まります
- 判断する前に、まず自社がどう見えているかを測ってください。無料の AI と表計算ソフトで、60 分あれば現在地の見当がつきます
- 測った結果、候補にすでに入っているなら維持と監視で足ります。外れているなら、原因を確かめてから打ち手を選びます
AI 検索対策とは、何をすることですか?
AIO・GEO とも呼ばれます。言葉の整理は LLMO とは?AIO・GEO・SEO との違いを整理 にまとめました。中身は大きく「測る」と「直す」の 2 つで、直す前に測ることが欠かせません。
どんな会社に必要なのですか?
業種で一律には決まりません。次の問いに当てはまるほど、優先度が高いと考えられます。
| 問い | 当てはまるなら |
|---|---|
| 見込み客は、候補を比べてから問い合わせる商材か | 比較の場として AI が使われうる |
| 「◯◯ おすすめ」「◯◯ 比較」で調べられる分野か | AI も同じ聞かれ方をされる |
| 比較サイトやランキング記事が多い分野か | AI の根拠になりやすい(当方の実測で 10 件中 8 件) |
| 地域で探される事業か | 地名で答えが大きく変わる(店舗・地域ビジネスの AI 検索対策) |
| 最近、Web からの問い合わせや検索流入が減っているか | 原因の 1 つとして確かめる価値がある(問い合わせが減った原因の調べ方) |
逆に、既存の取引先からの紹介が中心で、新規の比較検討がほとんど起きない事業では、優先度は下がります。
利用の広がりを示すデータもあります。総務省の令和 8 年版情報通信白書(2026 年 7 月公表)では、生成 AI サービスを使ったことがある個人は 58.8%(前年の調査は 26.7%)でした。海外の BtoB の調査では、購買担当者の 51% が Google より先に AI で調べ始めることが多いと答えています(G2・2026 年 4 月公表)。
判断する前に、何をすればいいですか?
まず測ることです。感覚で「うちは AI に出ている/出ていない」と決めると、判断を誤ります。AI の答えは毎回変わるからです。
| 回 | 対象社の扱い | 1 回だけ見たときの結論 |
|---|---|---|
| 1 回目 | 圏外 | 「AI に相手にされていない」 |
| 2 回目 | 1 位 | 「対策は要らない」 |
| 3 回目 | 1 位 | 同上 |
同じ会社の同じ質問で、1 回目だけ見れば全面的なやり直し、2 回目だけ見れば何もしない、という逆の判断になります(AI の回答は毎回違う?同じ質問を 3 回投げた実測)。
費用をかけずに確かめる最小の手順は次のとおりです。
| 手順 | やること | 目安 |
|---|---|---|
| 1 | 見込み客が打ちそうな、社名を含まない質問を 10 本つくる | 20 分 |
| 2 | 引用元が表示される AI に、同じ文面で 3 回ずつ投げる | 25 分 |
| 3 | 名前が挙がった回数と順位、根拠のサイトを数える | 15 分 |
詳しい手順は LLMO 計測の方法:AI 検索での見え方を無料で測る にまとめました。
測った結果で、何を判断するのですか?
| 結果 | 判断 |
|---|---|
| 多くの質問で、毎回候補に入っている | 大きな投資は不要。月 1 回、同じ条件で測って変化を見る |
| 回によって入ったり外れたりする | 外れた回に AI が何を根拠にしていたかを確かめる |
| ほとんど候補に入らない | 自社サイトが AI のクローラを拒否していないか → AI が根拠にしている比較記事に載っているか、の順に確かめる |
| 候補には入るが、競合より後ろ | 載っている場所での書かれ方(何に強いか、具体的な数字)を見直す |
費用の目安は LLMO 対策の費用相場 に、打ち手の優先順位は LLMO 対策の打ち手 34 と、着手の優先順位 にまとめました。
| 主張 | 根拠の強さ | 根拠 |
|---|---|---|
| 生成 AI の利用は国内でも広がっている | ◎ 実証 | 総務省 令和 8 年版情報通信白書 |
| 1 回の確認では、必要かどうかを判断できない | ◎ 実証 | 当方の実測(圏外 → 1 位 → 1 位) |
| 比較サイトが多い分野ほど、AI の根拠が第三者に偏る | △ 仮説 | 当方の実測は 1 分野。分野ごとの比較データはない |
| 対策をすれば、必ず AI の答えに出るようになる | ✕ 否定されつつある | AI の答えは多くの要因で変わり、結果を保証できる方法はない |
根拠の強さは、◎ 実証(当方の実測、または複数の独立した調査が同じ結論)/○ 有力/△ 仮説/✕ 否定されつつある、の 4 段階で示しています。
※ 外部の調査の内容は、記載した発表時点のものであり、当方が独自に検証したものではありません。