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Web からの問い合わせが減った原因の調べ方:5 つの確認

Web からの問い合わせが減ったとき、原因はサイトの中だけとは限りません。米国の調査では、BtoB の購買担当者の 51% が、Google より先に AI で調べ始めることが多いと答えました(G2・2026 年)。確かめる順番を 5 つに整理します。

この記事の要点

  • 問い合わせが減ったときは、①フォームの不具合 ②検索順位 ③検索のクリック ④比較検討の場の変化 ⑤AI の答えの中での扱い、の順に確かめます
  • ④と⑤は、アクセス解析やサイトの数字には表れません。見込み客が AI や比較サイトで候補を絞っている場合、自社サイトに来る前に外されています
  • 原因を 1 つに決めつけず、数字で確かめられるものから順に潰していくのが近道です

Web からの問い合わせが減るのは、なぜですか?

問い合わせが減る原因は、大きく分けると「サイトの中の問題」と「サイトに来る前の問題」があります。サイトの中の問題は、アクセス解析で見つけやすい。見落とされやすいのは、見込み客がサイトに来る前に、候補から外れている場合です。

見込み客の調べ方は変わり始めています。

調査内容
G2 の購買行動調査(2026 年 4 月公表・北米・欧州・アジア太平洋の BtoB の意思決定者 1,076 人)51% が、ソフトウェアを調べ始めるときに Google より AI チャットボットを使うことが多いと回答(前年 4 月の調査では 29%)。AI チャットボットは、候補リストに最も影響する情報源になった
総務省 令和 8 年版情報通信白書(2026 年 7 月公表)生成 AI サービスを使ったことがある個人は 58.8%(前年の調査は 26.7%)

G2 の調査は海外のソフトウェア購買のもので、そのまま日本のすべての業種に当てはまるわけではありません。ただ、候補を絞る場が、検索結果の外にも広がっていることは押さえておく必要があります。

何から順に確かめればいいですか?

手間の小さいもの、数字で確かめられるものから順に進めます。

順確かめること見る場所分かること
1フォームが正しく送信できるか、通知メールが届いているか自分で送信してみる仕組みの不具合で取りこぼしていないか
2主要な検索語句での順位Search Console の検索パフォーマンス検索で見つけられにくくなっていないか
3表示回数は変わらないのにクリックが減っていないか同上(表示回数とクリック数を並べる)検索結果の画面だけで用が済む検索が増えていないか
4比較サイトや口コミサイトでの載り方主要な比較サイトを開いて確認候補として並ぶ場で、競合より不利になっていないか
5AI の答えの中で、自社が候補に挙がるか見込み客の聞き方で AI に質問するサイトに来る前の段階で外されていないか

3 番は、Google の AI 概要のような要約が検索結果に出るようになった影響を受けやすいところです。米国の調査では、要約が出た検索でクリックされた割合が 15% から 8% に下がりました(ゼロクリック検索とは)。検索流入の切り分けは 検索流入が減ったのは AI 概要のせいか にまとめています。

5 番目の「AI の答え」は、どうやって確かめるのですか?

見込み客が打ちそうな質問(「◯◯でおすすめの会社は?」など、社名を含まない聞き方)を用意し、同じ文面のまま 3 回ずつ AI に投げて、自社の名前が挙がった回数を数えます。

1 回ではなく 3 回投げるのは、答えが毎回変わるからです。当方の実測では、同じ質問への扱いが 3 回で「圏外 → 1 位 → 1 位」と変わりました。

回対象社の扱い根拠として示されたサイト
1 回目圏外10 件中 8 件が第三者の比較記事。対象社のサイトは 0 件
2 回目1 位対象社のサイトが含まれていた
3 回目1 位対象社のサイトが複数か所で含まれていた

1 回目のように、AI が読んでいたのが比較記事ばかりで、そこに自社が載っていなければ、候補に入りにくい。4 番(比較サイト)と 5 番(AI の答え)がつながっているのはこのためです。手順の詳細は LLMO 計測の方法:AI 検索での見え方を無料で測る に、出てこない原因の分け方は AI 検索で自社が出てこないのはなぜか に書きました。

原因が AI の答えだったら、何をすればいいですか?

まず、自社の名前が挙がらない回に AI が何を根拠にしていたかを書き出します。そのうえで、次の順に手を打ちます。

順やること
0自社サイトが AI のクローラを拒否していないかを確認する(AI クローラと robots.txt)
1AI がよく根拠にしている比較記事のうち、競合は載っていて自社は載っていないものを特定する
2すでに載っている場所で、何に強い会社かと具体的な数字が書かれているかを見直す
主張根拠の強さ根拠
BtoB の購買では、AI で調べ始める人が増えている○ 有力G2 の調査(海外・ソフトウェア購買・2026 年)
AI の答えで候補に入るかは、回ごとに変わる◎ 実証当方の実測
問い合わせの減少は、AI の答えが原因だ△ 仮説原因は企業ごとに違う。上の 5 つを順に確かめて初めて分かる

根拠の強さは、◎ 実証(当方の実測、または複数の独立した調査が同じ結論)/○ 有力/△ 仮説/✕ 否定されつつある、の 4 段階で示しています。

※ 外部の調査の内容は、記載した発表時点のものであり、当方が独自に検証したものではありません。

よくある質問

アクセス数は変わらないのに、問い合わせだけが減っています。何が考えられますか?

サイトに来た人の質が変わった可能性があります。比較検討をすでに AI や比較サイトで済ませた人は、候補に残った会社のサイトにだけ来ます。訪問の入口ページと、問い合わせまでの流れを見直すと同時に、比較の段階で候補に入れているかも確かめてください。

AI 経由の問い合わせは、どうやって数えればいいですか?

問い合わせフォームに「どこで知りましたか」の選択肢として「AI(ChatGPT など)」を加えるのが手軽です。アクセス解析だけでは、AI の答えで名前を知ってから検索して来た人を区別できないためです。

自社で確かめる時間がない場合は?

当方の無料診断では、想定される聞かれ方を 8 問設計し、3 つの AI に各 3 回ずつ投げて、3 営業日以内に結果をお返しします(費用はかかりません)。より詳しい初期診断は 350,000 円(税別)です。

計測条件と免責

本ページに記載した数値は、明記した計測条件(エンジン・モデル・反復回数・実施日)のもとで観測された結果です。 生成 AI の回答は継続的に変動するため、同じ条件で再計測しても同一の結果になるとは限らず、将来の結果を保証するものではありません。 また本ページは、特定の施策によって出現率・順位が向上することを保証するものではありません。

法規制に関する記述は、公表されている運用基準にもとづく一般的な整理であり、法的助言ではありません。個別の判断は専門家にご確認ください。

本ページに登場する計測対象・競合は、特に断りのない限り社名を伏せています。特定の企業・サービスを推奨または批判する意図はありません。