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AI に聞く質問の例:業種別 40 本のテンプレート

自社が AI の答えでどう見えているかは、どんな質問で測るかで決まります。社名を入れない 5 つの型(おすすめ・比較・条件つき・困りごと・選び方)を、8 つの業種ごとに計 40 本の質問例にしました。かっこの中を置き換えれば、そのまま使えます。

この記事の要点

  • 質問は「社名を入れない・話し言葉・業界の言葉を使わない・条件は 1 つまで」の 4 つの決まりで作ります
  • 5 つの型(おすすめ・比較・条件つき・困りごと・選び方)を 1 本ずつそろえると、自社が強い聞かれ方と弱い聞かれ方が分かれて見えます
  • 8 業種 × 5 本の例に、社名入りの 2 本を足して計 7 本にし、同じ AI に 3 回ずつ聞くのが出発点です

計測に使う質問は、どう作ればいいのですか?

お客様が実際に AI に打ち込む言葉で、社名を入れずに作ります。

決まり理由
社名を入れない(自社名も競合名も)入れると、どの会社でも名前が出てしまい、差が見えない
話し言葉で書くお客様が AI に打ち込むのは、きれいな日本語ではない
業界の言葉・社内の言葉を使わないお客様が知らない言葉では、お客様の答えは測れない
条件は 1 つの質問に 1 つまで条件が多いと、AI が条件に引きずられる

質問の設計の考え方は LLMO のプロンプト設計:計測する質問の作り方 で詳しく扱っています。本記事は、その考え方で作ったすぐ使える例の一覧です。

質問の型には、どんなものがありますか?

5 つの型を 1 本ずつそろえます。型によって、分かることが違います。

型例分かること
① おすすめを聞く「(業種)のおすすめは?」分野の定番として挙がるか
② 比べてもらう「(業種)を比べて、特徴を教えて」比べられる候補に入っているか、どう書き分けられるか
③ 条件を 1 つつける「(従業員 50 人)向けの(業種)は?」自社が強い条件で挙がるか
④ 困りごとから聞く「(困りごと)で困っています。どうすればいい?」業種の名前を知らない人の候補に入っているか
⑤ 選び方を聞く「(業種)を選ぶときのポイントは?」どんな観点で比べられているか

型によって、結果は大きく変わります。当方が 1 つのサービスについて 25 問の社名なしの質問を聞いたとき、「おすすめは?」のような総合的な質問では対象のサービスが 9 割近く挙がった一方、比較や注意点を聞く質問では 4 割ほどでした。

質問の内容質問数対象サービスの出現率(SOV)
総合的な推薦(「おすすめは?」など)288.9%
条件つき1074.4%
目的別461.1%
対象者別653.7%
比較・注意点340.7%

「おすすめは?」だけで測ると、強く見えすぎることがあります。5 つの型をそろえるのは、どの聞かれ方で強く、どこで弱いかを分けて見るためです(詳しくは LLMO のプロンプト設計)。

また、型によっては、会社の名前がまったく出ないこともあります。当方が地域の工務店と制作会社を「おすすめは?」の型で聞いたときも、AI は会社名を挙げず、一覧のページへ案内しました。

名前が出なくても、どのページに案内されたかを記録しておくと、手を打つ場所が分かります(地域の会社を AI に聞くと、会社名は出なかった)。

業種ごとに、どんな質問を使えばいいのですか?

8 つの業種の例を挙げます。かっこの中を自社の業種・地域・お客様に合わせて置き換えてください。近い業種の型を借りて作り替えても構いません。

IT の製品・クラウドサービスでは、どう聞きますか?

型質問の例
①(勤怠管理システム)のおすすめは?
②(勤怠管理システム)を 3 つ比べて、それぞれの特徴を教えて
③従業員 50 人くらいの会社向けの(勤怠管理システム)でおすすめは?
④毎月の(勤怠の集計)に時間がかかりすぎています。どうすればいい?
⑤(勤怠管理システム)を選ぶときのポイントは?

士業(税理士・社会保険労務士など)では、どう聞きますか?

型質問の例
①(地域)でおすすめの(税理士事務所)は?
②(相続税の申告)を頼むなら、どんな事務所がいい?比べて教えて
③初めて(相続)の手続きをする人向けの(税理士事務所)は?
④親が亡くなって、何から手をつければいいか分かりません
⑤(税理士)の選び方で気をつけることは?

人材(採用支援・転職エージェント)では、どう聞きますか?

型質問の例
①(エンジニア)の転職に強いエージェントは?
②(転職エージェント)を比べて、それぞれの特徴を教えて
③(30 代・未経験)でも相談できる(転職エージェント)は?
④(エンジニア)の採用がうまくいきません。どうすればいい?
⑤(採用支援の会社)を選ぶときのポイントは?

住宅・不動産では、どう聞きますか?

型質問の例
①(地域)で評判のいい(注文住宅の工務店)は?
②(ハウスメーカー)と(工務店)、どう違う?どこがいい?
③(予算 3,000 万円)で家を建てるなら、どこに相談するといい?
④家を建てたいけれど、何から始めればいいか分かりません
⑤(工務店)の選び方で失敗しないコツは?

製造業(部品・加工の受託)では、どう聞きますか?

型質問の例
①(金属の精密加工)を頼める会社のおすすめは?
②(試作)に強い(加工会社)を比べて教えて
③(小ロット)でも受けてくれる(加工会社)は?
④社内で作れない部品を、外に頼みたい。どう探せばいい?
⑤(加工の外注先)を選ぶときに確かめることは?

通販・自社ブランド(食品・日用品など)では、どう聞きますか?

型質問の例
①(ギフトに向いたお菓子)のおすすめのブランドは?
②(定期便のコーヒー)を比べて、それぞれの特徴を教えて
③(添加物が少ない)(子ども向けのおやつ)は?
④(取引先へのお礼)に何を贈ればいいか迷っています
⑤(通販のコーヒー)を選ぶときのポイントは?

地域の店舗(美容室・学習塾・飲食など)では、どう聞きますか?

型質問の例
①(駅名)の近くでおすすめの(美容室)は?
②(地域)の(学習塾)を比べて、それぞれの特徴を教えて
③(個室がある)(地域)の(居酒屋)は?
④(中学生の子どもの成績)が伸びなくて困っています
⑤(学習塾)の選び方で気をつけることは?

制作・広告・コンサルティングでは、どう聞きますか?

型質問の例
①(地域)でおすすめの(ホームページ制作会社)は?
②(Web 広告の運用代行)の会社を比べて教えて
③(中小企業)向けに(SNS の運用)を任せられる会社は?
④(ホームページからの問い合わせ)が増えません。どうすればいい?
⑤(制作会社)を選ぶときのポイントは?

社名を入れた質問も、足したほうがいいのですか?

足すことを勧めます。社名入りの 2 本で、AI が自社をどう紹介しているかが分かります。

質問の例見るところ
(自社のサービス名)とはどんなサービス?特徴と料金を教えて内容や料金の誤り、終わったサービスの記載がないか
(自社のサービス名)の評判はどう?デメリットも教えて否定的な書かれ方と、その根拠になったページ

ただし、社名入りの質問の結果は、出現率には入れません。社名を入れれば、どの会社でも名前は出るためです。

質問を作ったら、どう測ればいいのですか?

7 本を同じ AI に 3 回ずつ、同じ文面で聞きます。7 本 × 3 回で 21 回です。

手順やること
1自社の業種の 5 本を選び、かっこを置き換える。営業の担当者に「お客様は最初にどう聞いてきますか」と聞いて、言い回しを直す
2社名入りの 2 本を足して、計 7 本にする
3文面をメモ帳に保存し、毎回コピーして使う(一字でも変えると別の質問になる)
41 日に聞く回数を絞り、数日に分けて 3 回分をそろえる
51 回ごとに、挙がった名前(順番どおり)・根拠のページ・自社の名前と書かれ方を記録する

無料の道具では、続けて聞くと止められることがあります(ログインなしの Perplexity で測るときの注意)。手順の全体は LLMO 計測の方法:AI 検索での見え方を無料で測る、回数の考え方は AI の計測は何回必要か にあります。

本記事の主張を、根拠の強さとあわせて整理します。

主張根拠の強さ根拠
社名入りの質問では、どの会社でも名前が出るため、出現率に使えない◎ 実証指名の質問の性質(当方の計測でも社名入りの質問は自社が必ず挙がった)
「おすすめは?」の型でも、会社名が出ないことがある◎ 実証本記事の実測(地域の 2 分野・各 n=1)
困りごとから聞く型で、いちばん差が出やすい△ 仮説型ごとの差を比べた計測は、当方はまだ行っていない
質問の型によって、出現率は大きく変わる◎ 実証当方の実測(型ごとに 40.7%〜88.9%)

根拠の強さは、◎ 実証(当方の実測、または複数の独立した調査が同じ結論)/○ 有力/△ 仮説/✕ 否定されつつある、の 4 段階で示しています。

※ 質問の例は計測の出発点として示したもので、業種や商材に合わせて調整が必要です。

よくある質問

自社の業種が 8 つのどれにも当てはまりません。どうすればいいですか?

いちばん近い業種の 5 本を借りて、かっこの中を置き換えてください。大切なのは業種の例ではなく、5 つの型を 1 本ずつそろえることです。営業の担当者に、お客様の最初の聞き方を確かめると、言い回しが実態に近づきます。

競合の名前を入れて聞いてはいけませんか?

出現率を測る質問には入れません。競合の名前を入れると、その競合が挙がるのは当然になり、差が見えなくなります。競合との比べられ方を知りたいときは、社名入りの質問として別に記録してください。

質問は、毎月変えたほうがいいですか?

前後を比べたいなら、変えないでください。同じ文面で測り続けることで、答えの変化が分かります。新しい聞かれ方を試したいときは、既存の質問は残したまま、別の質問として足します。

計測条件と免責

本ページに記載した数値は、明記した計測条件(エンジン・モデル・反復回数・実施日)のもとで観測された結果です。 生成 AI の回答は継続的に変動するため、同じ条件で再計測しても同一の結果になるとは限らず、将来の結果を保証するものではありません。 また本ページは、特定の施策によって出現率・順位が向上することを保証するものではありません。

法規制に関する記述は、公表されている運用基準にもとづく一般的な整理であり、法的助言ではありません。個別の判断は専門家にご確認ください。

本ページに登場する計測対象・競合は、特に断りのない限り社名を伏せています。特定の企業・サービスを推奨または批判する意図はありません。